源氏物語 紫式部 大塚ひかり訳 その4
例によって、読んでいる途中。
読み出した途端、なんか得も言えない至福感がざわざわと押し寄せてきた。
今「若菜上」を読んでいる。
そして、とても不思議なことに、読み進むうちにあの複雑な登場人物の関係が
自然と理解できている自分に気が付いて驚く。
その3までは、「覚えなきゃ!」という感じでひかりさんの系図を必死に
見ていたけど、その4に入ったら、何故か登場人物の関係がすんなり
入ってくるのが不思議。
そして、紫の君(対の上)の切なさ、人間的苦悩が浮き彫りになるにつれ、
物語が重厚味を増して行く。
花散里、明石の君が対照的に浮き彫りとなるそのコントラストの素晴らしさ。
女三宮だけでは済まず、朧月夜とまで関係を結んでしまう、源氏の非人間的な
行動。
別に多くの女性と関係を結ぶことは問題ではないけれど、それがどれだけ
紫の君を深く傷つけているか、寂寥感に浸しているか。。。
『良い生活を保証してくれればそれでいい。ワタシはワタシでやるもんね。』という
人ではないから、そしてそれを確かめつつ、理解しつつ、裏切る源氏は
ひかりさんの言葉を借りればまさに『サイテー』である。
最初読み出した頃より、何故はとてもすらすら入って行く物語。。。
当分幸せな日々が続く。。。
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