バランスシート不況
バブル崩壊で債務超過に陥った企業が金融機関が増えると、市場に相互不信と疑心暗鬼が蔓延し、企業間取引が縮小し、経済全体の生産性が低下する。
アメリカの場合は、企業ではなく、家計のバランスシートの悪化を通して企業の不良債権を増大させるというメカニズム。
この悪循環を長期化させないためには、不良債権の処理と債務者の事業再生が必要となる。日本との違いは、、高度な金融工学を駆使した証券化商品が不良債権化して、世界中にばら撒かれたので、その損失分配や処理方法の確立にかなりの時間を有するだろうということ。
日本の経験では、不良債権処理にメドがついたと認識が広がったとき、市場は底打ちした。
こうした点からみても、世界不況の底は数年先ではないかと推測されよう。
中長期的な課題としては、世界各地でバブルが頻発する構造的原因を解明する必要がある。
コレには『資産欠乏説』(MITリカルド・カバレロ教授)が示唆を与える。簡単に言えば、良質な資産保存手段がないので、良質(と思われる)な資産に対する過剰な需要が生まれ、世界中で資産バブルが頻発するというもの。
解決のためには、新興国での資産市場の健全な発展と深化を促すこと。それらの地域での内需主導型の健全な経済成長が求められているということ。
そのためには、市場経済システムの健全な発展が不可欠で、政府統制などの反市場的な政策や保護主義はでは解にならない。日経 経済教室(藤田昌久 小林慶一郎)
分かりやすく怖い論説。
世界不況が短期で終わるという見方は現実的ではないということ。
解決策が模索中で、不良債権処理のメドがつくまでは、資産、生産性の低下が続くということ。
新興国の資産市場の発展に日本は協力しなければならないが、新興国自体、政治的、社会的に安定しておらず、(卵が先かニワトリが先かの問題だが、)どこまでコミットメントした協力ができるか。。。。
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